27日火曜日は宮崎農業高校PTA教育講演会にてセミナー講師をさせていただきました。「元気のための野菜果物学　五感で楽しむ秋野菜」皆さま熱心にお聞きいただき、セミナーをしながらもこちらが今必要なことのヒントを学んでいるかのような気持ちにさせていただきました。肉食好きな高校生男子にどんな風に野菜をたべさせたらよいか。成年男性の内臓脂肪を減らすにはどんな野菜がむいているのか。いつも女性向けに野菜果物をご提案してきたので、食について改めて考える機会をいただけました。見た目を工夫したり、肉と野菜を組み合わせる方法など様々ありますが、自分で調理することの楽しさを知ると。自ら工夫し好みの料理を作るようになるのではないでしょうか。お土産に農業高校のお米で作ったシフォンケーキやジャム、羊羹などいただきながら、高校生にしてこれだけのものを作る実力のある彼らならばきっとそんな腕も磨けるのではないかと確信しました。

亡き父は高校教師で現役中に病となりました。最後のころは農業高校に勤めており、毎年教え子たちが作ったイチゴジャムを嬉しそうに我が家に持ち帰っていました。5月を過ぎると父は毎朝チーズトーストに苺ジャムをのせるという不思議な食べ方をしていましたが、先日弟が実家で同じ食べ方をしているのを発見し、脈々と引き継いだのだなと嬉しく思いました。お葬式のあとその年完成したイチゴジャムを形見のように冷蔵庫にしまってしまい、数年後賞味期限を大幅に過ぎてから開封したのを覚えています。母と一緒にいただきました。（でもおいしかった）今回も高校生たちのイチゴジャムをいただき、じんわりとそんな思い出が浮かびました。家族を亡くしたことの喪失感はいくつになっても消えませんが、おかげで健康について気付いたことは山ほどあります。野菜果物を通じてそんなこともお伝えできたらと思います。

雨の降る平日の夜にお運びいただいたご父兄の皆様にお礼申し上げます。
どうかお子様のためにも元気な体で毎日をお過ごしください。