「節氣食旅」
高雄で旬を迎えるナスを味わいながら、日本のナス文化や、地域ごとに受け継がれてきた多様な品種、調理法についてご紹介しました。開催した時期は、大暑から立秋へと移ろう頃。生産者の方の取り組みについてもお聞ききしました。
「節氣食旅」では、「身土不二」の考えをのもと、土地の恵みをいただき、その季節の移ろいを感じながら、食を通して人と人が時間を共有することを大切にしています。この活動に携わる中で、私自身もその時間の豊かさを何度も感じてきました。初期の頃から参加してくださっている方々もいらっしゃいます。

食を通して出会った皆さんと、こうして長い時間を一緒に過ごし、季節を重ねてこられたことを、とてもありがたく感じています。今回も、宮崎の釜炒り茶や焼きなすのジェラートを味わいながら、皆さんが頬を緩める姿に、よろこびをいただきました。

MENU
宮﨑茶房臼茶スパークリング(welcome tea)
焼きナスのディップ
蒸しナスとアボカドのサラダ
揚げナスといちじくのマリネ
ナスと夏野菜のサブジ
ローストポーク醤油レモンソース
ナスとピーマンのバジル味噌
寝かせ玄米
季節のスープ
宮﨑茶房柚子緑茶(水出し)
デザート
焼きナスのジェラート 台湾山紅茶炭酸割り
台湾では、龜時間をはじめ、言葉を訳すだけではなく、その場の空気や、私が伝えたいことまで汲み取りながら訳してくれる通訳の方にも恵まれ、いつも感謝するばかりです。
今回、龜時間主催者が活動について綴っていましたのでこちらに記します。
野菜や果物は、大自然から育まれた生命であること。
それを料理し、味わい、四季の中で自分たちと一緒にそのリズムを感じていくこと。
それが「節氣食旅」と「龜時間」が伝えていきたいことなのだと。
また、これまで一緒に活動してきた農家の中には、さまざまな事情から有機農法を離れたり、農業そのものを離れたりした方もいる一方、多くの生産者が、環境に配慮した栽培について考え、実践を重ねながら歩みを続けていることにも触れていました。
収量と品質を大切にしながら、土壌が自ら循環していくこと。土地だけではなく、農地に生きる生きものや、その土地の生態系とも共存していくこと。
そうした農家の皆さんの変化や歩みを見つめながら、これからも一緒に仕事をしていきたいという思いが綴られていました。
その言葉を読みながら、11年間の時間の中には、料理をする人、食べる人、食材を育てる人、場をつくる人、そして人と人の間をつなぐ人など、本当にたくさんの存在があったのだと改めて感じました。
11年という歳月の中で、変わっていくものもあります。
けれど、土地から生まれるものを料理し、味わい、その中にある季節を感じること。そして、その時間を誰かと分かち合うこと。これからも、龜時間の皆さんとともに、食を通して出会った人たちと季節を重ね、歳月を重ねていけたらと思います。
「節氣食旅」が、土地と季節、人と人をつなぐ小さな旅でありますように。

焼きナスのジェラート
香ばしく焼いたナスをぺーストにバニラアイスと台湾炒糖(黒糖キャラメルのような)でまろやかに。
宮崎県五ヶ瀬町宮﨑茶房の釜炒り茶商品「臼茶」(OUSUCHA)

イベントの後、龜時間のギャラリーで、旅の記念に小皿を求めました。
台中で暮らす作家による、青い鳥のお皿。台湾の海と空の色。
青い鳥は、その背中に青空を背負ってやってくる。
The bluebird carries the sky on his back.
ちょうど自宅の日めくりカレンダーにこの言葉があり、惹かれて購入を決めました。
自然と人とのつながりを見つめたソローの言葉。時とともに変化する青を楽しみたいと思います。


