兩天一夜

一泊二日は台湾では兩天一夜と表記されます。
二つの天とひと夜、趣があり、良い旅をしている気持ちが伝わってくるようですね。
日本語にも昔から残る優美な表現があり、それをもっと身に着けたいと願う頃です。

先日、宮崎県五ヶ瀬町農泊に出かけました。
宮崎市内から車で2時間半。標高900メートル程の枡形山からの景色は先に阿蘇や大分の山々が望め、(車で登れるのも有難いところ)美しい夕日や雲海も見られます。
お世話になった農泊宿のますがたのお食事は昔から五ヶ瀬町にある伝統的な食文化が反映され、お煮しめなど、素材の持ち味、栄養バランス、暮らしの行事、自然の移ろいなど豊かな自然を背景に積み重ねられた郷土料理を楽しめます。和食が日本人の伝統的な食文化とするならば、日本の郷土料理もユネスコ世界無形文化遺産のひとつ。山の四季折々の野菜より感じて学ぶことが多々ありました。

また、五ヶ瀬町は茶の生育にとって雨量、温度、土質、霧等の自然条件が適した地域であり、原野の至る所に山茶が自生していたそうです。
宮崎茶房では、そこで育まれた釜炒り茶製法の伝統を守りつつ、新しい製法も取り入れながら有機Jas認証のお茶を作られています。釜炒り茶は香ばしい釜香とすっきりした味が特徴でつかれ気味の身体にやさしい風味。※茶摘み体験もされています。

花の香りのする宮崎茶房烏龍茶や紅茶は、県外の方に喜ばれるためお土産にしています。
ますがたさんには次回茶摘み饅頭とすみれの寒天も学びたいところ。
楽しい二日間をありがとうございました。
兩天一夜五ヶ瀬町

農泊宿 ますがた

宮崎茶房