高雄へ

farm to table kaohsiung.気が付けは7回目を迎え、関係者、参加者の皆様に何とお礼を申し上げたらいいのかという気持ちです。毎回様々な野菜に出会う機会をいただき、その可能性に驚愕する時間を過ごします。今後とも新しい発見をみなさまと一緒に楽しみながらイベントを進めていけたらと思います。

今回は台湾の新年にむけてのお祝いに、日本の鍋料理とおせちを数種作りました。なかでも黒豆は祖母に教わった作り方(漬け汁に一晩つけてふっくら仕上げる)でご紹介したのですが、なんと高雄の黒豆では全く豆が軟らかくも甘くもなりませんでした。これまで十数年その作り方でぴかぴかの黒豆を炊いてきたので驚きでしたが、調べてみると高雄の黒豆は日本の丹波黒豆より一回り小さく、おおよそは黒豆茶として使用されているようで、皮もとても固く、見た目は小豆のようでした。急遽レシピを変更し、豆を軟らかく煮てから、砂糖などの調味料を加えるレシピへと変更しました。ちと大袈裟ですが、自分のあたりまえが世間のあたりまえであるような錯覚のなか生きているところがあるので、いけないいけないと気付かせてもらうのがこのイベントです。当たりまえは地域、人の数だけあるのだよと。

イベントの様子はこちらに掲載されています。farm to table project kaohsiung

みなさんそれぞれにご自分で盛り付け。たたき牛蒡はこれまでに台湾ではない食べ方だったそうで、とても喜んでいただけました。地中に伸びる牛蒡のように、一年の幸せが細く長く続きますように。高雄流に黒豆アレンジ
デザートはココナッツミルクとタピオカにトッピング