クリスマスが過ぎると、お正月準備がはじまりますね。母や祖母から受け継いだ料理、尊敬する先生方より学んだ味、料理上手な方から聞いたコツ、これまでの経験、さまざまな記憶をフル回転し、年齢とともに変化する嗜好を含めながら毎年できあがるおせち。続けることで新しい発見の内容も深まり、心弾む時間です。仕事を始めたころからつけているおせちノートは小さな台所の歴史となりつつあり。12月に入るとおせちスケジュールをたて、29日から調味料を奮発し、食材を仕入れます。それまでに他の仕事をすべて終わらせるよう、せっかちになりますが、きっとこれが日本の年末。いまは頭の中がぐるぐるに忙しいのですが(同じことを繰り返し考えてだけかもしれないので)、心を落ち着け、手帳に用事をかき出し、お茶でいっぷくしようと思います。
みなさまもどうかご無理のないように。良いお年をお迎えくださいませ。
本日より2018年のおせち仕事をこちらで更新してまいります。(FOODページをご覧ください)どうか良い年がこせますように。
写真は素揚げ慈姑。幼いころから芽の出る縁起物なので残すこともできず仕方なく食べた思い出しかありませんでした。が、工夫を重ね今では重箱に詰める前に無くならないよう気をつけねばならぬ料理となりました。この料理から苦手なものには、底の方に本当は好きが詰まっているのかもしれない。と気づかされました。今年も作る予定です。