宮崎県と熊本県の県境にある五ヶ瀬町
美しい山々のなかにあり、清らかな水が湧きでるところ。
そこで暮らしながら事業を営まれている2社のお菓子の共同開発をフードコーディネーターとして携わらせていただきました。
ぎおんアグリママ | kitchen studio corasita
「orasita」は五ヶ瀬の愛情方言
「あぁ、貴方がいたわ」って目の前にいる方へ伝えるときに用います。
言葉の奥に思いは透けて見えるもの。家族や親せきではない人がそこにいても、その人を見て安心を感じるのは、何かしらの信頼関係がなければ生まれません。生計を共にしなくとも、同じ土地で同じ空気を吸い、その地の四季と暮らす中で互いを思いやり生まれる心のつながり。
「おらした、おらした」弾む声に、どちらも頬を緩める光景が浮かびます。
「orasita」は五ヶ瀬の豊かな食材を米粉とあわせてプレスしています。大切な人と一緒ににっこりお茶していただけますように。
名水「四億年の雫」で育てたトマト、農薬も化学肥料を一切使用していない有機釜炒り茶、有機紅茶などを練りこんで一枚ずつ手仕事で仕上げています。お花のようなトマトの一枚も愛らしい。口にすると清香が口中に広がります。
今回はお歳暮として箱に詰め、お求めの皆様へお届けいたしました。
自然由来の紙や五ヶ瀬の木々を用いた梱包材等、この土地で暮らす人やモノなどから発せられる自然の豊かさが詰まっています。手にする方々と共有できたらと願います。
限定販売でのお届けとなりましたが、たくさんのお問い合わせをいただき嬉しい限りです。そしてこのお菓子を発案し、ひとつひとつ製作、梱包された作り手の宮﨑茶房ようこさんに頭が下がります。
この取り組みに関わらせていただき、皆であれこれ想いを巡らせながら、製作していく心弾む時間を積み重ねられたことは、学ぶことが多く有り、感謝するばかりです。
五ヶ瀬の香り、多くの方に届きますように。